一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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だったんそばのスプラウトの茎が赤い訳

質問者:   一般   あけちゃん
登録番号1001   登録日:2006-08-21
子供(小3)の科学研究でだったんそばのスプラウトの種の発芽と生長を観察しました。
暗いところで育てたものを日にあてると白色だった茎が赤色になり、黄色だった葉は緑色になりました。

この変化を子供に説明したくて、光合成について調べたのですが、なぜ、茎が赤色に変化しのかがわからないので困っています。

よろしくお願いします。
あけちゃん さま

みんなの広場へご質問ありがとうございました。担当の柴岡です。ソバ畑のソバをご覧になったことがありますでしょうか。茎は赤いのです。もちろん葉は緑、花は白いので、秋のソバ畑は本当に綺麗です。茎が赤いということは茎に赤い色の物質(赤い色素)があるからです。芽生えを暗い所で育てたら、茎が白かったとありましたが、このことは、ソバの茎の赤い色素は茎に光が当たらないと出来ないということを示しています。赤い色素を作るのには光が必要なのです。リンゴの実がまだ青い頃、実の表面に墨で“寿”のような字を書いておくと、実が赤く熟れた時、字の部分だけが青く残ります。リンゴの赤い実の赤い色素を作るのにも光が必要なのです。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2006-08-28
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