一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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自家不和合

質問者:   一般   飯田 洋
登録番号2415   登録日:2011-03-29
都立小金井公園のボランティア団体「樹木の会」の代表をしています。当公園のたてもの園南のソメイヨシノの群れには果実が殆ど付かず、離れたところにある、近辺にヤマザクラがあるソメイヨシノには多くの果実が付きます。私は、その理由を自家不和合によるものと考えておりますが、それで宜しいのでしょうか。和歌山や青梅などで南高梅その他の梅の中に小梅などの他品種の梅が植えられていることから、同一種を育てるためにはクローン栽培の同一種の他に異品種の花粉を供給する他品種が必要なのだろうと考えておりますが、それで宜しいのでしょうか。クローン栽培では、株こそ異なっても「自家」と考えられるのでしょうか。桜、梅の他の例がありましたらお教え下さい。飯田洋
飯田 洋 さん:

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。

ソメイヨシノは自家不和合性の植物ですが、不稔ではありませんので多品種のサクラがあれば果実をつけます。ウメについてもまったく同じで、お考えの通りです。自家不和合性の植物は珍しいものでなくナシ(バラ科)、アブラナ、ハクサイ、ダイコン(アブラナ科)、ヒナゲシ(ケシ科)などがあります。
登録番号0577、1175、2309などにも関連質問がありますので参考になさってください。

JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2011-04-04
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