一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ドクダミの花の色は白じゃない?!

質問者:   小学生   みゆき
登録番号3317   登録日:2015-07-13
白くみえるのは実は花弁ではなく 葉っぱと知り驚きました。
葉っぱと言えば、緑が定番ですが、
ドクダミは白以外にもあるのか?
例えば土がアルカリ性や酸性でも違いはないのか?
色水を注いだら変化は あるのか?等。

宜しくお願いします。
みゆき様

みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。ドクダミの花びらの様なものが花びらではないことを勉強なさったそうですが、ドクダミの花は何色なのかも勉強しましたか。4枚の花びらの様なものの真ん中に立っている小さな穂に沢山着いている黄色いのが花です。少し季節が過ぎてしまいましたが、まだ蕾のようなものが見られるようでしたら見て下さい。ウスミドリ色の小さな丸いもので、その中には、やがて伸びて沢山の黄色い花をつける穂のもとが入っています。丸いものの外側のウスミドリ色のものを苞(ほう)と云います(総苞とも云います)。花が咲いたとき花びらのように見える白いものは、苞(総苞)が開いたものです。総苞のうちの一枚だと云うことで総苞片と呼んでいます。ドクダミの総苞片は蕾の時はウスミドリ色でしたが、花が咲く頃になると色が抜けるようです。苞、総苞片はみゆきさんが習ったように、葉の変形したものです。ドクダミの総苞片で白以外のものは探しましたが見つかりませんでした。色水の効果も調べたことはなさそうなので、調べてみると面白いかも知れません。総苞や総苞片をもっと良く知ってもらうために、他の植物の総苞と総苞片について書きます。タンンポポやヒマワリの蕾を見たことがあるでしょう。緑色の細い葉の様なもので包まれています。蕾を包んでいる細い葉の様なもの全体が総苞、細い葉の様なもの一枚、一枚が総苞片です。ドクダミでは総苞片は白かったですが、タンポポやヒマワリでは緑色です。ドクダミのように総苞片が緑色でない植物もあります。まず、ヤマボウシ。花びらのようなものは総苞片です。次にヤマボウシによく似たハナミズキ。総苞片は白のほかにピンク、赤もあります。ちょっと変わったところでカラー。ラッパの様な形の花びら状のものが苞です。白が多いですが、黄色やピンクもあるそうです。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2015-07-16
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