一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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トマトの色を発現させる因子について

質問者:   一般   fenetre0723
登録番号3716   登録日:2017-03-26
度々お世話になっております。ご回答を頂くたび、
知らない知識を得られる思いでおります。
今回、トマトの色を決定する因子について、お尋ねしたく思います。
トマトの色と言うと赤が一般的ですが、現在は黄色、その他の色の物もあるようです。
赤の場合は、リコピンが関係していると言った事をよく耳にしたり、目にしたりします。
またリコピンは多くの植物に含まれているポリフェノールの一種だとも聞いています。
本題に入らせて下さい。
赤以外の色のトマトの場合も、リコピンがその色を決定しているのでしょうか?
それとも、リコピン以外の物質が赤色以外のそれぞれの色を決めているのでしょうか? 
fenetre0723様

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。
同じような質問が過去にもありますので参考にしてください(登録番号3220)。トマトの果実の赤い色はご存知のようにリコピンという物質です。これは理解なさっていることとは違って、ポリフェノールではありません。ニンジンなどの橙色の色素(カロチン)と同じ仲間のカロテノイドの一種(トマトリコピンと言います)です。黄色いトマトはカロチンによるものです。なお、最近 Indigo rose のようなブラック・トマトが出回り始めましたが、これはポリフェノールの仲間でアントシアニンが含まれるものです。
本コーナーでも関連する質問が登録されていますので、ご覧になっていただければ幸いです。登録番号1762, 2334, 3078など。
JSPPサイエンスアドバイザー
勝見 允行
回答日:2017-03-31
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