一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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桜の花びらの散り方

質問者:   会社員   ようちゃん
登録番号3725   登録日:2017-04-08
桜の花びらの散り方ですが、「同期の桜」にもじって
一本の木の全部の花びらが開花しないと散り始まらない
という話を聞きましたが本当でしょうか、教えてください。
宜しくお願いいたします。
ようちゃん さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
「桜」で表現される植物にはたくさんの種(シュ)があります。日本に自生する野生種桜はヤマザクラ、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガンなど10種ほどですが、花を愛でる目的で育種、選抜が行われ今日ではたくさんの栽培種があります。それらの開花特性はそれぞれ違いますので、ここでは代表的な栽培種のソメイヨシノについてお答えします。まずご質問にある「一本の木の全部の花びらが開花しないと散り始まらない」と言う話は正しくないと思います。ソメイヨシノの一本に着目すると「咲き始め」から「満開」までおよそ一週間、一つの花の寿命はおよそ3日間とされていますので、全部のつぼみが一斉に開花し、一斉に散ると言うことにはなりません。満開時には最初に咲き始めた花は散り終わっており、半分の花が散り始めていることになります。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2017-04-10
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