一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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現在繁栄しやすい形態

質問者:   一般   ランブータン
登録番号3758   登録日:2017-05-19
最も分化していると言われているキク科やラン科は殆どが草本ですが
今の時代は草本が繁栄しやすいと言う事でしょうか?
ランブータン様
 みんなのひろばへのご質問ありがとうございました。頂いたご質問の解答を基礎生物学研究所の長谷部光泰先生にお願いしましたところ、以下のような回答をお寄せ下さいました。しっかり勉強して下さい。

【長谷部先生のご回答】
 地上には、寒い極地、熱帯雨林、砂漠など、現在の地上にはさまざまな環境があり、それぞれの環境、地域に応じて異なった植物が繁栄しています。乾燥地帯では木本は生育できず草本だけなので、草本が繁栄していると言えるかと思います。また、水中も草本が繁栄していると言えます。一方、温帯林で木本と草本のどちらが繁栄しているかは、「繁栄」をどんな基準で考えるかによって変わると思います。例えば、種数でしたら草本の方が多いですが、総重量だとすると木本の方が多くなるかと思います。というわけで、環境や場所によって草本、木本、それぞれに繁栄の仕方が違う、というところでしょうか。

 長谷部 光泰(基礎生物学研究所)
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2017-05-28
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