一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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カンナのたね

質問者:   小学生   かんな
登録番号3850   登録日:2017-08-10
カンナを育てています。
花がさいた後に、たねみたいものができました。
球こんで育てているのに、なぜたねができるのですか?
来年、冬をこさせた球こんでも、たねでも
カンナは育ちますか?
かんな さん

ご質問をありがとうございます。
カンナの球こん(地下にうずもった茎、地下茎(ちかけい))を手にいれて育てていると花がさき、花の後にたね(種子(しゅし))みたいなものができたようですね(花の後にできたのですから種子だと思います)。花がさいた後に種子ができるのは自然なことですが、カンナには花はさかせるがなかなか種子をつくらない品種(ひんしゅ)があるようですね。あなたのカンナの場合、育てているすべてのものに種子ができたのでしょうか。

ご質問は:(1)なぜ、球こんで育つものが種子をつくるのか?(2)冬をこさせた後、種子からでも、球こんからでも、カンナは育つのか? 

(1)について言えば、植物の中には、ハスの仲間のように地下茎が良く育ち、また、種子も良くつくられるものがある一方で、タケの仲間のように花がさいて種子ができると地下茎が死んでしまうようなものがあります。たとえ球こん(地下茎)で増えることができても、種子で増えることは植物にとって大きな意味があるようです。
ところで、あなたのカンナの場合には、種子をつけた株の球こんの育ちはいかがでしょうか。

(2)について言えば、種子ができても球こんの育ちが良いようでしたら、来年のカンナは球こんからでも種子からでも育てることができると思います。ただし、カンナやハスの種子のようにかたい皮をもつものでは、種子が芽をだす条件が複雑(ふくざつ)で、ヒトの手で芽を出させるには少し工夫が必要かもしれません。

冬をこさせた球根と種子の両方でカンナを育ててみてください。

JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2017-08-13
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