一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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ビオラの茎

質問者:   中学生   タヌキ
登録番号4053   登録日:2018-03-29
庭のビオラの花の茎の上部に白い小さな葉のようなものがあったので、外のビオラの花も見たら、規則的にそれがついていました。
ネットで出てくるビオラの花にもついてます。
これは何なのでしょうか?
タヌキ さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。

よく気がつきましたね。ビオラというと植物学的にはスミレ属(Viola)全体を指します。園芸では小型の花をつける観賞用スミレをビオラ、大型の花をつけるスミレを
パンジーと読んでいるようですが、どちらもViola属です。

お尋ねの花茎についている小さな葉のような構造は「小苞(ショウホウ)」という変形した葉です。もともと花は葉の付け根に出来るもので、この花をつける葉を苞(苞葉)と言います。花が成長する途中でなくなってしまうもの、緑色を残し光合成器官としても働いているもの(例えばタンポポやヒマワリの花の集まりの基についている緑色の器官)があります。またスミレのように花茎の途中に小さく残っている苞は特に小苞と呼んでいます。スミレの小苞は白色ではなくいくらか緑色が残っていますね。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2018-04-09
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