一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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よもぎの葉に粒々

質問者:   一般   ムクチママ
登録番号4096   登録日:2018-05-06
菖蒲湯をしようと菖蒲を購入したらよもぎがついてきたんです。
その葉の表面に粒々のものがたくさんついていました。
虫かと思ったんですが、割ってみるとゴマより小さい種のようなものがありました。
ネットで調べましたがわかりませんでした。
教えてください。
ムクチママ様

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。
菖蒲の季節ですね。菖蒲にヨモギがついてきたということですが、菖蒲とヨモギを一緒にお湯に入れることが多いようですね。ご質問のヨモギの葉に沢山ついている粒々のものについては、実物か写真がないと、残念ながらわかりません。ヨモギには沢山の種類がありますが、この場合は商品としてヨモギとして売っているにですから、多分本物のヨモギでしょう。ヨモギの花は茎(枝も含めて)の先端に穂状に付く総状花序で、それぞれの花(頭花)は筒状花と呼ばれる小さくて地味なものです。果実には一個の種子がありますが、成熟してもそのまま乾燥してしまい、果皮は硬くて裂開して中の種子が出てくることはありません。このような種子は植物学では「痩果」と呼ばれています。セイヨウタンポポ、キンポウゲ、センニンソウなどの種子も痩果です。あなたがご覧になったのは葉に付着したヨモギの痩果(種子)のようにも思えますが、一般的なヨモギの花期は夏から秋ですから、季節的に種子が出来ているというのはちょっと早い気がします。しかし、最近ではヨモギも栽培しているようですので、菖蒲湯に使うヨモギは成長が早いのかもしれません。いずれにしろ見ないとわかりません。
勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2018-05-07
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