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アサガオの花が咲く理由

質問者:   小学生   しゅんすけ
登録番号4493   登録日:2019-07-29
こんにちは。
自由研究でアサガオについて調べています。いろいろな支柱を作って、つるがどのように巻きつくかなど、観察しています。

その中で、支柱なしで地面を這うつるを朝、夕1日2回つるの先から根にむかってつるが折れない程度の力でゴシゴシこすったり、もんだりして、ストレスを加えたらどうなるか?観察しています。
すぐに枯れてしまうと予想しましたが、1つのつるが太くのび、わきからたくさん細く弱いつるが出てきました。
このアサガオだけ他の鉢よりも花が咲きだすのが早く、今の時点で、3倍の数の花が咲いています。

ぼくは、アサガオが「このままだと枯れてしまうかも?」と感じて他の鉢より早く花をつけ、種を残そうとしたんだと思います。
支柱がないので巻きつくエネルギーがあまってその分花が早く咲いたのかもしれないです。

最後には他の鉢と花の数が同じになるかもしれませんが、今回のように花が早く咲きだしたのはつるをさわったからなのか知りたいです。
よろしくおねがいします。
しゅんすけ 君

みんなのひろばへのご質問ありがとうございます。アサガオについての自由研究、たくさんの気づきに出会えると良いですね。

アサガオは、短日(たんじつ)植物と呼ばれるグループに仲間分けされ、昼の長さが夜の長さより短かい季節になると花の芽(花芽)をつくって花を咲かせる植物として知られています。ところが、そのような昼夜の条件にならなくても、栄養が足りなかったり低温や強光にさらされるなどストレスを受けると、(植物の心は知りませんが)、あたかも「個体の生存にとって危機であるので、早く花をつて種(子孫)を残しておこう」としているかのように、花芽の形成が促進されるようです。
あなたの実験では、つるの先端をこすったりもんだりし続けているようですが、たぶん、これもアサガオにとっては生育に障害を与えるストレスと受けとられ、前の文に書いた例の場合と同じように、早く花が咲き始め、また、花の数も多いと言う現状に至ったものと思われます。この個体では、同時に、脇芽(つる)が延びているとのことですね。ふつう、植物は先端の芽が延びて生長して行きますが、先端が切りとられるなどの障害を受けた場合、(先端部分で作られる物質などによる)脇芽の生長を抑える力が弱まり、下の方のつるが延び始めるのが一般的に良く見受けられる現象です。

花を早く咲かせたことを説明する別の考えとして書かれている「地面を這うように育てた場合、支柱がないので巻きつくエネルギーが余って花が早く咲いた」との解釈は当たっていないと私は思います。もし仮に、地面を這うことでエネルギーが余ったとすれば、それはつるを延ばしてさらに生長することに使われ、花芽の形成そのものは短日植物のリズムに従って行われるものと思われます。

以上は、あなたが書かれている実験結果の解釈についての私の見解です。
ただし、質問文を実験結果の説明として読んだときには不明なことがあります。まずは、地面を這わせ、ストレスを加えなかったアサガオの場合はどうであったかが不明です(比較するコントロールがない!)。また、それぞれの条件で実験を行ったすべての個体で(少なくとも2個体以上で、例外なく)同じ結果が得られているのかどうかが不明です(再現性があるのか?)。
この実験では、➀地面を這わせることと、②先端にストレスを加えることの2つ処理が行われていますが、2つの処理を同時に行うのではなく、➀と②のそれぞれについて比較するもの(コントロール)を明確にした実験が組まれる必要があると思います。なお、地面を這わせた場合と支柱に巻きつかせた場合の比較では、アサガオのさらされる温度などの条件も大きく違ってきますので、そのような点についても考える必要があると思います。

このコーナーにはアサガオに関するQ/Aがたくさん掲載されておりますので、参考になさってください(例えば、登録番号3853・登録番号4462)。




佐藤 公行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2019-08-06
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