一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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あさがおの咲いた後のがくについて

質問者:   小学生   ちゃん
登録番号5453   登録日:2022-09-02
夏休みに自由研究であさがおの観察と実験をしていました。黄色いあさがおを咲かせたいと思い黄色い花の花粉をつぼみのあさがおのめしべにつけました。(おしべは排除済)その後花が咲き、しぼみ、がくは数日後に黄色くなりぽろっと落ちてしまった。
属が違うと受粉しないとわかり、違う色のあさがお同士で上記の要領で受粉したのですが、どれも同じようにがくが黄色くなりぽろっと落ちてしまいます。8月下旬頃からこの作業をしていますが、何も手を加えずに咲いたあさがおもがくは黄色っぽくなりとれてしまいます。それ以前に咲いたあさがおは、このような症状はなく実となり種となりました。水やりなど特に変えた事はありません。
何が原因なのでしょうか。
まだこれから咲きそうなあさがおもあります、交配したあさがおの種を作りたいので困っています。どうか宜しくお願いします。
ちゃん様

こんにちは。日本植物生理学会の植物Q&Aコーナーに寄せられたあなたのご質問「あさがおの咲いた後のがくについて」にお答えします。

 アサガオ同士での授粉だけでなく、何も手を加えずに咲いたアサガオでも結実しなかったとのことですので、結実しなかった原因は授粉以外のことにありそうです。アサガオは暑すぎると結実しないことが多いです。今年の夏は全国的に猛暑だったので、たぶんその影響で結実しなかったのでしょう。これから涼しくなれば、結実し種子をつくることが期待できます。
 黄色いアサガオを咲かせたいという夢を持つことはとても良いことです。でも、夢を実現するためには、それなりの勉強が必要です。花の色を決める色素、それを作る遺伝子、交配と遺伝の法則、授粉の技術など、しっかり勉強してください。

竹能 清俊(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2022-09-04
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