一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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果物(苺)の甘み、旨みについて

質問者:   その他   出井 茂
登録番号0594   登録日:2006-04-19
観光苺園を営む農家です。

高齢(80歳)の父に代わり、そろそろ私が苺を栽培していかなければならないのですが、殆ど経験が無い(私は現在会社務めをしています。)ものですから、只今勉強中です。せっかく苺作りをするんだったら、甘くて美味しい苺を育てたいと思っています。

そこで、質問です。果物(苺)の甘さや、旨さを最大限引き出す為にはどのように栽培すれば良いでしょうか。
出井 茂 様

この質問にお答えすることは私の能力の範囲を超えております。その筋の専門家(園芸家)が蓄積している経験を参考にされるのが一番良いのではないかと思います。その知識を参考にして、貴方自身が試行錯誤を繰り返して良い条件を見出されることをお勧めします。一般的に植物生理学の立場から言えることは、(1)先ずは、甘くて美味しい品種(遺伝形質)を選ぶことが重要であると思います。(2)栽培条件について言えば、キシリトールと言われる配糖体の蓄積(濃度)を最大にする環境(栽培)条件を探すことが課題になります(甘み成分について言えば)。原理的には、水分の供給(タイミングを含めて)、光の条件、温度条件、肥料(窒素・リン酸・カリなど)の成分と与えるタイミング、土壌の選択などが重要な要素になるかと思います。苺が美味しいかどうかについては、甘みに加えて、酸味や、匂いなどの要素が加わって来て、複雑になるものと思います。
ご成功をお祈りします。
JSPPサイエンスアドバイザー
佐藤 公行
回答日:2006-04-20
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