一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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雨と受粉の成否

質問者:   一般   キューリアスジョージ
登録番号1685   登録日:2008-07-08
へちまを育てています。あいにく雨の日に雄花と雌花がそろって咲きました。しょうがないので、雄花の葯を指でつぶして雌花の柱頭にこすりつけました。
受粉が成功したかどうかは結果待ちですが。。。そこで質問です。今まで雨の日は受粉がうまくいかない、とただ覚えてきました。何故なのでしょう?
花粉は濡れると生殖能力を失うのでしょうか?
キューリアスジョージ さん:

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。

雨天時の受粉がどうなるか、ヘチマについての研究は知りませんが、幾つかの果樹については研究があります。その結果によると、自然受粉でも人工受粉でも雨天時には結果率(受精して果実ができる割合)が低下するようです。その理由として、1)柱頭に水が付着することによって物理的に花粉が定着しにくいこと、2)柱頭の水滴に落ちた花粉が破裂する(浸透圧の関係と思われます)ことがあるため、とされています。花粉は一般に水を吸収して発芽しますので、「濡れると生殖能力を失う」ことはあり得ません。高温にはたいへん弱い傾向があります。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2008-07-09
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