心配ママ　さん：

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
チューリップに毒性があるかどうかといったご質問が登録番号1553にあり、そこでお答えしてありますのでご覧になってください。チューリップの球根を大量に食べた動物が中毒症状を起こすとの報告はたくさんありますが、毒性分が何かについては確かな研究結果はありません。単に「アルカロイド」だとか「配糖体」と記載があるだけでその実体は分かっていません。20年ほど前に、チューリップから細胞分裂を阻害するタンパク質が取り出されチューリピンと名付けられましたが、その含有量は少なく毒性の本体かどうかは分かりません。ドイツのある牧場で2001年から02年にかけ、牧草の生育が悪かったので乾草と一緒にチューリップ球根を与えたところ肉牛50頭のうち14頭（主に幼牛）が２ヶ月の間に死亡した事件があり、調べたところ胃の不消化物の中にチューリップ球根が見つかったとのことです。その結果から、チューリップに含まれているチューリピン、配糖体、レクチン（糖タンパク質の一種、毒性を示すものもあります）などによる粘膜炎症、消化不良に伴う嘔吐、下痢などが原因であろうと推定しています。球根を大量に経口接種すると毒性を示すことは確かのようですが、チューリップを触っただけで毒性を示すことはまずあり得ません。それよりも「チューリップの球根をさんざん触った」ことは「野外作業」をしたことですね。その後はきちんと手を洗いましょう。