一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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フィトケミカルとアエロケミカルのい違いは?

質問者:   自営業   アラスカ
登録番号4348   登録日:2019-01-31
植物が自分の体を守る為に有毒成分を持っていたり、他の植物の繁殖を
抑える働きの「他感作用」の成分である、アエロケミカルと植物の二次
代謝産物のフィトケミカルとは同じなのか?それとも違うものなのかを
教えて頂きたく、質問をさせて頂きます。よろしくご指導をお願いします。
アラスカさま

質問コーナーへようこそ。歓迎いたします。
ご質問は用語の問題ですが、「アエロケミカル」という言葉は生物学関係の専門用語として聞いたことがなかったので、調べてみました。アエロケミカル(Aerochemicals} は航空宇宙産業(Aerospace industry) 関係の用語です。ネットお調べください。
また、化学兵器として用いるケミカルのことも意味するようです。おそらく『アレロケミカル( allelochemicals)』の間違いではないでしょうか。これはアレロパシー(他感作用)を引き起こす物質のことです(登録番号3683をごらんください)。「フィトケミカル(Phytochemicals) は植物性化学物質のことで、植物に含まれる化学物質全般を指すものです。アレロケミカルはもちろんのこと、アルカドイドなどの有毒物質も含まれます。要するに植物から抽出される化学物質は全てファイトケミカルと総称して良いでしょう。アエロケミカルはもしかすると「アグロケミカル(Agrochemicals)と間違えられているかもしれませんが、これは農業用化学物質で、いわゆる農薬です。


勝見 允行(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2019-02-11
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