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オジギソウの調位運動について

質問者:   高校生   あきかん
登録番号4566   登録日:2019-10-25
インキュベーター内でオジギソウを育てていたのですが、オジギソウの葉が光を効率よく受け取れる角度に主葉枕の膨圧運動によって調整しているような反応を確認しました。調べてみるとこの反応はマメ科の植物に見られる調位運動という物だとわかりました。
私の学校で使用している数研出版の生物の教科書では全ての屈性は成長運動によって起こる物であると記述がなされているのですがこの調位運動は膨圧運動によって起こる光屈性の運動とは言えないのでしょうか?
またこの調位運動は素早い動きである刺激屈性より就眠運動と似た動きですが活動電位は発生せず、就眠運動と同じ物質により制御されているのでしょうか?
もしお時間がおありでしたら返答をお願いします。
あきかん さん

みんなの広場 質問コーナーのご利用ありがとうございます。
オジギソウは接触傾性(振動傾性)と就眠運動の2つの運動をします。接触傾性はご存じのとおり触ると急速に葉を閉じる運動で生体膜電位が関与しています。就眠運動は傾性に属する運動で概日リズムに支配され膜電位の関与はないとされています。葉の調位運動は、葉がその光合成に最適量の光量(光密度)を受けるように葉面と光との角度を調節する運動で、葉(小葉を含む)の葉枕の膨圧変化によっておこる傾性運動の一つです。光が来る方向とは無関係です。マメ科によく見られますがマメ科に限ったものではありません(例えばカタバミ)。同じように、光量あるいは温度変化で起こる花弁の開閉運動は成長運動でやはり刺激方向とは無関係で傾性に属します。
屈性は、刺激の方向(あるいは反対方向)に向かう茎や根の偏差成長(刺激方向に面した側とその反対側にある細胞の伸長量の違い)で起こりますす。したがって調位運動は屈性とは言えません。
就眠運動には葉を閉じることと開くこととを調節している物質が見つかっていますが調位運動で同じ(ような)調節物質が働いているかどうか分かりません。就眠運動には概日リズムが関与し、開閉の調節物質の濃度変化も概日リズムと関連づけて解釈されていますので、調位運動は気孔の開閉に似た仕組みがあるかも知れません。


今関 英雅(JSPPサイエンスアドバイザー)
回答日:2019-11-06
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