一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

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草取りのふしぎ

質問者:   小学生   5年のシュウ
登録番号0997   登録日:2006-08-21
草取りをするときに、「根っこまでぬかないとまた生えてくる」と言われます。
植物は光合成によって生長することは調べたらわかりました。
だったら、草の葉っぱだけ取れば生長しないのでかれてしまうと思うのですが。
事典やインターネットで調べても、根をぬかないとまた生えてくるとは書いてあるけど、どうして生えてくるのかわかりません。
お父さんに聞いてもよくわからないと言われました。
なぜまた生えてくるのか、何日ぐらいでまた生えてくるのか教えてください。
5年のシュウ さま

 みんなの広場へのご質問ありがとうございました。担当の柴岡です。タンポポの根を1センチ位の長さに切って湿った所に置いておくと、切られた根から芽が出てくるという実験について聞いたことがありませんか。根は芽を作ることができるのです。
葉の光合成で作られた養分は根にも貯えられていますので、葉を取っただけでは、養分を貯えた根から、また芽が作られ、それが伸びて来るのです。ですけれど、そうして出来た芽が大きくなって光合成をする前に芽を取ってしまうということを繰り返していると、根に貯えられていた養分が無くなってしまうので、そうなれば、もう芽は出て来ません。根こそぎ草取りをしなくても、芽が出たら取る、芽が出たら取る、を繰り返せば、退治することができます。葉を取った後、どのくらいで芽が出てくるかは、根の状態によるので、まちまちです。最初に葉を取った後は、すぐに出てくると思いますが、芽が出たら取るを繰り返しているうちに、芽が出るまでの時間は長くなって行く筈です。
JSPPサイエンスアドバイザー
柴岡 弘郎
回答日:2006-08-23
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