一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

田畑哲之先生(公益財団法人かずさDNA研究所副理事長・所長)の「みどりの学術賞」ご受賞のご報告

公開日

2021/03/12

内容

本日内閣府から、本会会員であった田畑哲之先生の「みどりの学術賞」ご受賞決定の連絡がありました。
田畑先生(公益財団法人かずさDNA研究所副理事長・所長)は、2001年に日本植物生理学会特別賞(団体代表)、2008年に日本植物生理学会賞を受賞されておられます。
 
 
「みどりの学術賞」受賞者紹介(功績概要)

光合成生物として初めてとなるラン藻の全ゲノム解読を発表し葉緑体を持つ植物の光合成機能の理解に大きく貢献した。さらに、国際的な取組によるシロイヌナズナの核ゲノム解読に大きな役割を果たし、ラン藻の遺伝子の植物の核への移行を発見するなど植物ゲノムの進化に多大な知見を与えるとともに、作物の多様な遺伝子機能を理解する基盤を築いた。さらに、マメ科植物における根粒菌との共生メカニズム解明に貢献し、窒素肥料の使用量が少なく環境に与える負荷が低い作物開発への展望を開くとともに、植物ゲノム情報のデータベースを整備した。これらの成果により、植物ゲノム科学の分野を開拓し、ゲノム情報を基盤とした持続的農業生産系の開発促進に大きく貢献した。