ゼニゴケにおける新規tasiRNAとmiRNAの2種類の低分子RNAによるシトクロムP450遺伝子発現の二重調節機構
Trans-acting short-interfering RNA(tasiRNAs)は植物界において保存されています。そのうちmiR390によるTAS3経路は特にオーキシンシグナル伝達を調節しますが、被子植物のTAS3経路に関わるすべての構成因子がゼニゴケ(Marchantia polymorpha)ゲノムに保存されているわけではありません。今回、Hungらは、MpDCL4がMpTAS3由来の二本鎖RNA(dsRNA)から、新奇のtasiRNAでありmiR11700と共にシトクロムP450遺伝子MpCYP78Aの発現を調節するtasi78Aを含むtasiRNA群を生成することで、オーキシンシグナル伝達経路およびゼニゴケの無性芽の細胞サイズを変化させることを明らかにしました。
表紙の写真は、FDAで鮮やかに蛍光染色されたmir390ゲノム編集ノックアウト株の無性芽の細胞形態像。写真提供:Zhao-Jun Pan博士(台湾、国立台湾大学)。
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