β-ガラクトグルコマンナン(β-GGM)は最近発見された一次細胞壁多糖で、真正双子葉類のうちバラ群とキク群に見つかっている。β-ガラクトースをβ-GGMに転移する酵素(MBGTと呼ばれる)は、バラ群ではすでに同定されていたが、キク群では同定されていなかった。今回、石田らはキク群であるトマトからMBGTを同定した。意外なことに、MBGT活性はバラ群とキク群で独立に生じたと考えられた。
表紙イラストは、植物細胞壁の生合成に関わるグリコシルトランスフェラーゼの分子系統樹を示し、MBGT酵素活性が、GT47ファミリーのAサブグループに属する2つの異なるサブクレードから、それぞれ生じたことを示している。
画像クレジット:著作権は英国ケンブリッジ大学のPaul Dupreeに帰属し、アートワークは株式会社アートアクション(京都、日本)が制作した。
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