「ピーナッツてんぐ巣病のファイトプラズマはleafy flowerの発生を誘導する」
ピーナッツてんぐ巣病 (PnWB) ファイトプラズマはニチニチソウ (Catharanthus roseus) の花器官が葉状に変化する病徴 (leafy flower symptoms) を引き起こす。しかし、このユニークな病徴が引き起こされる仕組みは明らかにされていない。Liuら (pp.942-957) はニチニチソウの全トランスクリプトームを次世代シーケンスにより解析し、PnWBの感染により発現が変異する遺伝子を20,711個同定した。このように調べた発現はカスタムマイクロアレイにより再現性が確認された。また、leafy flowerの誘導に関する遺伝子ネットワークをABCモデルの遺伝子と連結させて作出したところ、PnWBによるleafy flowerの発生に関連するいくつかの遺伝子を見つけることができた。
表紙の写真はPnWBにより誘導されるleafy flowerへの転移を示している。高密度遺伝子ネットワークは、この転移に関わる可能性のあるパスウェイを示している。画像はShih-Shun Lin (Institute of Biotechnology, College of Bioresource and Agriculture, National Taiwan University, Taiwan) により提供された。
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