トウモロコシの画像データベース
植物の生物画像に関するデータベースはあまり多くはなく、特に農作物に限ると非常に限られた数しか存在していない。Krishnakumarら(e12(1-7))は、トウモロコシのマーカー株を用いて、蛍光タンパク質の発現パターンを示す共焦点顕微鏡画像を集積し、Maize Cell Genomics (MCG) データベース (http://maize.jcvi.org/cellgenomics)を開発した。集積した画像は、主な細胞内構造から発生的な制御を受けた細胞集団までをカバーしており、細胞内および細胞レベルでタンパク質の局在解析を行う上で非常に有効なツールを提供する。
中段の写真は、プロテインジスルフィドイソメラーゼ (PDI)遺伝子とYFPとの融合タンパク質を、2.4 kbの自身のプロモーターにより発現するトウモロコシのマーカー株を共焦点顕微鏡で観察した画像である。PDI-YFP融合タンパク質はトウモロコシの葉において、小胞体に検出された(緑色)。葉緑体の自家蛍光も赤く検出されている。MCGデータベースのユーザーは、interactive virtual cell(右上)、およびコンストラクトや画像のリスト(下段)からアクセスすることができる。
(共焦点顕微鏡画像はAnding Luo (University of Wyoming, USA)により、またvirtual cellの図はJim Duffy (CSHL, USA)から提供された。)
PCPギャラリー