PCP’s 2016 データベース特集号
ゲノム機能解析や育種を加速させるため、遺伝資源を整備する重要性が益々高まっている。我々が以前構築したトマト変異体データベース“TOMATOMA” (http://tomatoma.nbrp.jp/)では、迅速な世代促進が可能な矮性トマト品種マイクロトムの突然変異誘発系統の表現型情報を公開している。四方ら (on pp. e11)は、変異率を高めることを目的としてM3変異誘発系統に二度目のEMS処理を施した4,952系統のM3M2突然変異誘発系統を新たに作出した。“TOMATOMA”では618系統の表現型情報を追加するとともに、新たに171系統の代謝産物情報を付加し、公開を開始した。表現型カテゴリーや成熟果実のBrix値(糖度)およびカロテノイド含量のデータなどから、変異体の絞り込み検索が可能である。これらのマイクロトム変異体種子は“TOMATOMA”を通じて入手可能である。“TOMATOMA”は本年のデータベース特集号に掲載された12個のデータベースの1個である-オンライン版で閲覧可能である(本号のOhyanagi et al., 2016も参照してください)
表紙画像はTOMATOMAより入手可能なマイクロトム変異体と2016年データベース特集号に掲載されたデータベースバナーです。
変異体画像提供:星川健、四方雅仁、有泉亨、江面浩(筑波大学)
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