顕微鏡で見た植物の小胞体と原形質膜の接触
植物細胞における小胞体(ER)と原形質膜(PM)の接触は、長年観察されてきたが、その量や配置が組織や発生過程とどのような関係にあるのか未知であった。 McFarlaneら(pp.478-484)は、生存細胞イメージング、電子顕微鏡および断層撮影法を用いて、様々な発生段階のシロイヌナズナ組織における膜接触部位を定量した。 その結果彼らは、ER-PM接触部位の頻度が、幼植物組織で観察される細胞増殖と相関することを見出した。
幼シロイヌナズナの表皮細胞における、PM(マゼンタ)に隣接する広範囲の表層ER(緑色)の3次元電子トモグラフモデル、およびER-PM接触部位(青色)。 Heather E. McFarlane(メルボルン大学)とBradford Ross(ブリティッシュ・コロンビア大学)提供。
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