Sensors and Sensing in Plants
固着生物である植物の、環境変動の動的な感知と適切なレベルの応答は、様々な分子・生化学的センサーによって支えられている。7月特集号では、人工または内在性の細胞内・細胞外センサーおよび感知システムに関する最近の成果を、3本の総説と6本の研究論文にて紹介する。
左上は、共焦点顕微鏡下でオレゴングリーン蛍光寿命画像を使って可視化したオオムギ根の伸長領域における細胞質のカルシウムイオン分布(Feifei WangおよびWestern Sydney University Confocal Bio-Imaging Facilityの提供)。右上は、機械感受性イオンチャンネルMSL8の機能を欠いているシロイヌナズナの試験管内で発芽させた花粉の共焦点画像。花粉の破裂による細胞質の放出を青で示し、アニリンブルーで染色したカロースを白で示した(Hamilton and Haswell 。pp 1222-1237参照)。 左下は、5日齢の35S :: YFP-C1aPKC形質転換シロイヌナズナの隆起中の根毛におけるジアシルグリセロール(DAG)の極性局在を示す共焦点蛍光画像(Vermeerら、pp1196-1207参照)。右下は、ライトシート顕微鏡下で観察された細胞質局在化カルシウムプローブCameleon YC3.6を発現するシロイヌナズナの根の再構築3次元画像。画像は、1.48μmごとに250個のZスタックを組み合わせることによって得られた(Candeoら、2017、pp1161~1172参照)。
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