植物器官のサイズは遺伝的背景によって制限されるが、この器官サイズ調節に関わる遺伝子は比較的少数しか同定されていない。 これらの遺伝子の中で、BIG BROTHER(BB)遺伝子は、地上器官である葉および葉様器官のサイズの決定において重要な役割を担っていることが知られていた。 2017年の9月号で、CattaneoとHardtke(pp.1519-1527)は、BBは地下器官でも働きを持つことを報告している。 bb機能喪失突然変異体では、成熟細胞の細胞長は野生型株と比べて変化しないが、分裂細胞数の増加と盛んな形成分裂による根端分裂組織のサイズの増加が認められる。bb変異体の形質は、根端細胞分裂を抑圧するBBの役割を示唆する。
表紙は異なる遺伝的背景における根の横断切片像を疑似カラーで表している。
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