Markus Geisler
植物の根系は再生能力が高く,根切りによっても容易に回復することが知られている。時としてこのような根の再生は植物の生存に必要であり,植物の頑健性に大きく寄与していると考えられるが,その分子メカニズムはこれまで未解明であった。2017年の10月号で徐(シュ)ら(pp. 1710-1723)は,根切りによって側根数が増加(Root-Cutting induced lateral root Number (RCN) )すること,RCNはオーキシン極性輸送阻害剤に耐性であるが,オーキシン合成阻害剤には感受性であることを報告している。またRCNは,オーキシン合成酵素YUCCA9の活性化とともに,冗長的な同族遺伝子によって制御されること,それによるオーキシン量の増加とともにオーキシン極性輸送も協調的にRCNを調節していることが示された。