2017年12月号で、MaitiとMitraは、広範囲で栽培されているPolianthes tuberosa(月下香)の香りとなる揮発性物質の局在とその後の放出、および花被片細胞の超微細構造の変化を報告している(p 2095-2111) 。 著者らは、生理学的および細胞生物学的手法を用いて、月下香の花弁の向軸表皮にみられる気孔は香りの放出に関与すること、またこの気孔は表皮からもりあがる形態を示すが、これが効率的な香り放出に関わることを見いだした。 以上のように本論文は、花の香り物質に関した体系的理解へ向けた知見を提供する。
Saborni Maiti
Daisuke Sugiura
Eunkyeong Jeon
Kensuke Kusumi
Changchun Fu