今月号では、2018 International Symposium on Plant Lipidsで議論された内容をもとに、植物と藻類の脂質分野における最新の研究を特集している(pp. 1017–1026, Yonghua Li-Beisson氏とHajime Wada氏による解説)。4編の総説と6編の研究論文により、植物と藻類の脂質が成長と発生に与える幅広い影響を紹介する。
表紙イメージの左側は、茎、葉に相当する器官 (phyllids)、根に相当する器官 (rhizoids)から成るヒメツリガネゴケの茎葉体 (gametophores) の写真。成熟した胞子嚢(黒い球状)を持つ茎葉体も写っている(University of GoettingenのJasmin Goemann氏提供)。右側の写真は、発達中のクランべアビシニカの種子(Swedish University of Agricultural Sciencesの Li-Hua Zhu氏提供)。右上は、窒素飢餓処理を行ったクラミドモナスにおける油滴の共焦点顕微鏡による撮影画像。細胞はBODIPY試薬で染色し疑似カラーで図示している。緑は油滴、赤は葉緑素を示す(CEA CadaracheのFantao Kong氏提供)。
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