リボ核酸(RNA)は、遺伝子発現の転写および転写後調節を通じて、広範な植物プロセスを制御する重要な生体分子である。本特集号では、6件の招待総説論文と7件の原著論文を取り上げ、RNAを介した遺伝子調節研究の最新成果を概観し、さらには植物RNA研究の将来的方向性を議論している。
表紙イメージは、本特集号において、RNAベースの遺伝子調節メカニズムによって制御されることが報告された生理的プロセスの一部を紹介している。左上と中央上、シロイヌナズナ野生型(左)とurm11 urm12変異体(中央)の葉の様子。葉肉細胞と葉の共焦点光学切片の偽色画像(詳細については、Nakai et al. 2019、pp. 2026-2039を参照)。右上、野生型シロイヌナズナの胚軸外植片カルスから再生させたシュート写真(Chiam et al. 2019、pp. 2000–2014を参照)。左下および中央下、窒素充足(左下)あるいは窒素欠乏(中央)条件下で栽培された野生型シロイヌナズナ植物の様子(Fukuda et al. 2019、pp. 1961–1973を参照)。右下、光条件下で生育した野生型(左)とlight-sensitive root-hair development 1(lrh1)変異体の根(右)。プレmRNAスプライシング阻害剤処理はlrh1の根毛形成異常表現型を模倣する(中)(Ishizawa et al. 2019、pp. 1974–1985を参照)。
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