シロイヌナズナの胚軸は暗所で成長する間、最初はすべての細胞が同調してゆっくりとしたペースで成長し、その後、胚軸基部の細胞でのみ成長の加速が起こる。成長調節に関わるいくつかのキープレーヤーが同定されているが、胚軸伸長の調節はいまだ捉えどころがない。Zdanioら(1192–1204ページ)は、ERおよび細胞壁に局在するタンパク質EXTENSIN33を同定した。このタンパク質は、細胞壁の伸展性を変えることにより暗所での胚軸成長の速度と程度を制御する。
表紙イメージはEXT33プロモーター::GFPを発現する胚軸(暗所で育てた2日齢のシロイヌナズナ)の共焦点像であり、撮影時に細胞伸長速度が最も高い胚軸基部で、GFP / EXT33の発現が最も高いことを示している。赤色はヨウ化プロピジウムで染色された細胞壁を示し、緑色はEXT33プロモーター制御下のGFP発現を示す。画像はUniversity of Antwerp(ベルギー)のMalgorzata Zdanio氏からの提供。
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