植物は環境変化や周囲の生物など様々な因子に絶えず晒されているが、それらの現象や相互作用の多くは互いに切り離されて研究されており、自然界や植物のライフサイクルにおけるダイナミックな状況を常に反映しているとは限らない。そのため、植物がそれらの相互作用を感知し制御するために獲得してきた様々な分子機構を理解するためには、新しい全体論的アプローチが必要とされている。本特集号では招待レビュー論文と原著論文を通して、植物と他生物間のシームレスで精巧な相互作用を理解するために現在進行中の取り組みについて紹介している(論説、西條ら、1321-1323ページ)。
表紙イメージは、イネの根に共生した接種後35日目のNostoc punctiformeの共焦点顕微鏡写真を示す。緑色がイネの細胞壁自家蛍光、マゼンタがシアノバクテリアのクロロフィル自家蛍光を示す。詳細はÁlvarezら(pp. 1433-1445)を参照 (画像提供 スペイン IBVF Vicente Mariscal氏)。
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