「白い黄金」とも称されるワタ(Gossypium spp.)は、世界の繊維産業に原料供給する重要な繊維作物であるが、その成長と生産性は塩害による影響を受け得る。Cuiら(786-802ページ)は、トランスクリプトーム解析により、半野生品種yucatanenseに由来する遺伝子GhPP2C43が、ワタ植物において耐塩性を強化する重要な因子であることを同定した。この発見は、耐塩性メカニズムに対する理解を深めるだけでなく、塩ストレスに耐性を持つ新たなワタ遺伝資源を開発する機会も提供する。
表紙イラストは、塩性土壌で繁茂するワタ畑と優雅に開く朔果を描き、耐塩性ワタの可能性を象徴している。[画像提供:Changjiang Cui他(南京農業大学 中国)]
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