ゼニゴケ(Marchantia polymorpha)では、雌雄の生殖枝の形態に顕著な違いがみられるが、この性的二型を生み出す細胞レベルのパターン形成過程には不明な点が多い。Cuiら(866-879ページ)は、発生初期の雌雄の生殖枝の原基が全体的に類似した形態を示すものの、細胞分裂や細胞伸長の空間分布や、後に造精器や造卵器を作り出す前駆細胞の配置は既に異なっていることを明らかにした。
Eunchul Kim
Makio Yokono
Yihui Cui