Chih-Yun Chiang
<i>Vitis zhejiang-adstricta</i>(<i>V. zhejiang-adstricta</i>)は、中国固有の絶滅危惧種の野生ブドウ種で、特に病害に対する抵抗性が高いことが知られている。本号において、Liら(216-227ページ)は、<i>V. zhejiang-adstricta</i>(IB-VB-01)の高品質な二倍体ゲノムをアセンブルした。このゲノムは、19本の疑似染色体と31,196個のアノテーション付きタンパク質コード遺伝子から構成され、全塩基長は506.66 Mbからなる。比較ゲノムと進化系統解析から、<i>V. zhejiang-adstricta</i>は東アジアのブドウの進化の中で特異な位置を占めており、934万年前から1,120万年前の間に<i>Vitis vinifera</i>と共通の祖先から分岐したことが示された。さらに、遺伝子ファミリーの拡大及び縮小を調べたところ、環境適応に関連する独自の遺伝子ファミリーや共通の遺伝子ファミリーの進化が明らかになった。<i>V. zhejiang-adstricta</i>の正確でほぼ完全な参照ゲノム配列は、ブドウの病害抵抗性を向上させる育種戦略において貴重なゲノム資源となるだろう。