谷沢 靖洋
タイ類ゼニゴケ(Marchantia polymorpha)は、基礎植物生理学の重要なモデル生物として急速に注目を集めているが、最新のリファレンスゲノムアセンブリはこれまで完全ではなかった。
本号において、谷沢らはM. polymorpha subsp. ruderalisのTak-1株およびTak-2株のゲノムのテロメアからテロメアまでのほぼ完全なアセンブリを収録したwebリソースMarpolBase(https://marchantia.info)を発表した。本号掲載のBoxall と Haseloffによる解説記事も参照されたい。MarpolBaseはゼニゴケゲノム情報(遺伝子名登録を含む)の中心的なハブとして機能するだけでなく、相同性検索ツールや遺伝子発現データセットなど、さらなる解析のための最新リソースをリンクする強力なプラットフォームとしても機能する。今後、このwebリソースにさらにデータが追加されることで、植物研究コミュニティにおけるゼニゴケ研究の飛躍的な発展と利便性の向上が促進されると期待される。