多くの裸子植物の子葉は常温中、完全な暗所でクロロフィルを合成することができます。本号868-872ページで森林総合研究所の村松氏らは黒松を8℃暗所中で発芽させると、その子葉ではクロロフィルが合成できず黄色い子葉になることを見つけた。この黄色い子葉では、クロロフィルの供給が限られるために、光化学系IIの集光性クロロフィルa/b結合たんぱく質の蓄積が制限されることが判りました。