微小重力下で育てた大豆は病原菌であるPhytophthora sojae の感染を受けやすくなります。Phytophthora sojae はカビの一種で根腐および地上部の枯死を引き起こします。P.sojae の大豆の根に感染するときの微小重力の影響はスペースシャトルのミッションSTS-87の間に調べられました。
左の表紙の写真は宇宙飛行の間に、P.sojae の感染下で育てた大豆の芽生え (左) と病原菌を感染させていないものの写真です (右)。病原菌を感染させた大豆の根は健康な根と比較して短く、色あせていて根毛もあまりありません。
宇宙飛行中にこの病原菌が感染した大豆の根は、地上で病原菌を感染させた場合に比べて、根の組織の中に多数の卵胞子を含んでいることがわかりました (左下と右上の背景の画像)。このように、微小重力下では地上に比べてP.sojae が感染しやすいことがわかりました。
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