液胞内のpHが増加すると花の色が青くなります。日本あさがおでは赤紫色のつぼみが開花するときには液胞のpHの増加に伴って、青く変化します。この号の451-461ページでは Yamaguchi らによって、日本あさがおの変異体の解析が報告されています。この変異体はPurpleと呼ばれる遺に変異が入っています。Purple遺伝子は、Na+/H+ exchanger という液胞内にナトリウムを運び、液胞の外に水素イオンを排出する膜たんぱく質をコードしています。このPurple変異体のあさがおは開花のときに液胞内のpHが十分あがらず、赤紫色のつぼみが開花すると紫色の花になります。
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