タイプ II のMADS-box 遺伝子の異所的発現は開花の時期を早めることが知られている。しかしながら、そのよう表現型を引き起こすメカニズムの解析については、これまで報告されていない。Hsu らは、MADS-box 遺伝子の中のAP1/AGL9 グループに属し、シロイヌナズナのAGL6 遺伝子に高い相同性を示すランのMADS-box 遺伝子 (OMADS1) の機能解析について報告している。OMADS1 のシロイヌナズナとタバコにおける異所的な発現は開花を著しく早め、この表現型は開花時期を制御しているFT とSOC の遺伝子発現の増加に起因している。これは、MADS-box タンパク質とこれら開花時期を制御している遺伝子産物が相互作用をしていることを示している。
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