水田で成育するイネは、根の細胞膜に NH4+ トランスポーター (AMT) が必要である。同時に、細胞内の代謝に由来する NH4+ を輸送するために、種々のオルガネラにもAMTが必要である。AMTは遺伝子族を形成しており、3-5遺伝子から成るAMT1ファミリーについては、シロイヌナズナ、トマト、イネで研究が進められてきた。近年、バクテリアや酵母のAMTに近いAMT2遺伝子が、シロイヌナズナから一種類同定された。末永らは、二種類のAMT2をイネから単離・発現解析をするとともに、データーベース検索により、合計で十種類のAMTと推定される遺伝子を見いだした。これらの機能解析がまたれる。
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