学会活動
日本植物生理学会 男女共同参画委員会について
男女共同参画委員長 濱田 隆宏
本委員会では、日本植物生理学会において「ジェンダーによる差別や区別の解消」「ダイバーシティ・多様性の確保」「マイノリティへの配慮」を浸透させ、実現していくこと目指しています。また全ての学会員が取り残されることなく、希望を持って楽しく研究できる環境、年会に参加できる環境の整備を目指しています。そのために本委員会では「年会におけるランチョンセミナーの開催と託児室の設置」「様々な学会・協会が協力して男女共同参画について情報収集し学び考え、そして要望・提言・声明を出すことができる男女共同参画学協会連絡会への参加」を軸とした活動を行っています。
会員の皆様は「研究が好き」「社会の役に立ちたい」「新しい発見がしたい」などの思いを持ち、研究をスタートされたと思います。その一方、研究を進めていく上で、様々な不安が生じる場合があります。大学院や博士課程への進学、博士取得や就職活動、生活費・研究費・ポジションの獲得、パートナーを得ると結婚や出産・子育てが心配になることもあります。終身雇用の教員や研究員にも悩みはあり、教育やラボ運営、大学・研究所・学会の業務、さらには家族の介護や自分自身の病気などの心配が増えてきます。各年代や職位、置かれた立場によって様々なライフイベント・事情・心配事があり、それぞれが全く同じ状況ではありません。
本委員会としては、このような多様なライフイベント・事情・心配事を持った会員に寄り添いながら、その情報を共有し、共に考える場所として「ランチョンセミナー」を企画してきました。悩みや心配事は個人毎に異なりますが、「もし共通の悩みがあったら?誰かの話を聞いて楽になったら?そして更にサイエンスがもっと楽しくできたら!」そんな思いで活動しています。
現在、私達はオンライン会議のツールを手にしました。様々なご意見があると思いますが、男女共同参画委員長としては、様々な事情で年会に現地参加できない会員の参加をサポートするための手段として、可能な限り、オンライン参加ができる年会を望んでいます。そして学会員を少しでもサポートし、日本植物生理学会の全ての会員のQOL(生活・人生の質)が向上して、その「生活・人生」が、より「楽しい」ものになることを願っています。
日本植物生理学会の会員の皆様と共に本学会をより良くするために、皆様からのご意見、アイデア、アドバイスなどをお待ちしています。
男女共同参画委員
濱田 隆宏、吉田 聡子、武宮 淳史、榊原 恵子、笹部 美知子、山本 浩太郎
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