中村研三会長(写真)

日本植物生理学会創立50周年

2009年2月
日本植物生理学会
会長 中村研三

 今年、日本植物生理学会は創立50周年の、Plant and Cell Physiology (PCP) は発刊50周年の節目を迎えます。1959年4月に208名の設立発起人の46名が学士会館に集まって発会した本会は、今では個人会員が約2,500名で年会参加者が約1,800名にのぼる、規模が大きいだけでなく、会員が活発に活動を続ける学会へと大きく発展しました。PCPも、今では我が国の全ての領域の学術誌の中で最も高いインパクトファクターを誇る国際誌に成長しました。こうした成長は、創立当初よりの先輩諸氏のご努力と熱意によって育まれた、学部や専門性、年齢などの枠にとらわれないアットホームでオープンな雰囲気の学会活動に、多くの会員が積極的に参加して国際的な視野のもとで新しいことに取り組んできたことに支えられています。これからも、会員の皆様の積極的な参加なくして本学会の発展はあり得ません。

  学会の50年の成長を記念し、その様々なチャレンジの足跡や大切に育んできたアトモスフィアを次の世代に伝えて一層の発展を期すために、種々の記念事業を予定しています。3月の名古屋年会では、創立50周年記念式典と記念国際シンポジウムを開催し、年会や記念式典への参加者には記念品を配布する予定です。PCPの Vol. 50 には記念ロゴが付き、幾つかの記念特集が組まれています。年会終了後には、学会やPCPの50年の足跡を種々の記事や統計でまとめ、往時の植物科学の研究現場や学会活動の雰囲気を伝える写真や新たな発展が期待される研究対象などの資料を会員の皆様より募り、これらを冊子にまとめて配布することを計画しています。ふるって記念事業へのご参加、記念すべき Vol. 50 への論文投稿、アーカイブスへの写真や資料のご提供をお願い申し上げます。

 折しも、今年はダーウイン生誕200年で、メンデルの指摘した因子がgene (遺伝子) と呼ばれて100年になるなど、生物学全般にとっても大きな節目の年で、国際的には 「Darwin 200」、日本では 「生物学年」 と定めて、生物学の活性化と普及・啓蒙のための様々な活動を行うことがうたわれています。また、『国際生物学オリンピック』 も7月に筑波大学で開かれます。学会としての活動に加え、会員の皆様お一人お一人が身近なところで生物学、特に植物科学を社会に広める意識をお持ちいただければ幸いです。

 50周年を迎え、本学会の国際化や社会貢献への取り組みも、これまで以上に食料危機や環境問題などグローバルな視点で責任を担い、期待に応えることが望まれます。米国植物科学会 (ASPB) の環太平洋会議への協賛参加は学会の国際化に貢献してきましたが、第3回目の参加となるこの7月のハワイでの 「Plant Biology 2009」 には、JSPPの他にも環太平洋地域5ヵ国の植物科学関連学会が協賛参加し、そこではグローバルな課題への国際連携についての話し合いが持たれる予定で、学会としての組織的取り組みも必要になるかもしれません。

学会活動