一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists


 

日本植物生理学会
会長 前島正義

会長 前島正義の写真

 2020年3月20日の臨時代議員会において会長に選出されました前島正義です。三村徹郎前会長の後を継ぎ、これからの2年間、日本植物生理学会の会長を務めさせていただます。よろしくお願い申しあげます。
 第61回植物生理学会大阪年会は、当学会の緊急事態対応委員会議にて議論し、、年会委員会、運営委員会、理事会の了解を得て、新型コロナウイルス感染拡大防止が最重要課題と判断し中止となりました。これまでの年会の企画とご準備に携われてこられた皆様にお礼を申し上げ、そして年会に参加を予定されていた皆様に中止決定に至りましたことをお詫び申し上げます。

 会員が集う年会の中止、全世界的なウイルス感染拡大という状況の中で、学会の役割とは何かということを改めて考えさせられます。「日本植物生理学会50年の流れ」(2009年発行:学会ウェブサイトで閲覧できます)を見ますと、学会の設立趣意書(1959年4月4日)が掲載されています。趣意書には、1959年8月モントリオールで開催の第9回国際植物学会で、国際植物生理学連合の設立が予定されていた中、日本の植物生理学を代表する機関が組織されることが期待され、これに応える形で日本植物生理学会が1959年に設立された経緯が記されていました。それから61年、世界をリードする研究者も多く、質と信頼度の高い学術誌Plant & Cell Physiologyも学会の責任で編集されOxford University Pressにより発行されています。これは学問そのものに重きを置きフラットな雰囲気の学会の足跡そのものと理解しています。台湾植物科学会との学術交流も新たな取組みです。その一方で、社会的貢献として何ができるのかも、具体的な企画を通して実践されてきています。一つは、学問の成果をわかりやすく解説する「みんなのひろば」の質問コーナー開設(2003年、サイエンスアドバイザーによる編集)があり、さらに植物生理学会が監修した「植物まるかじり叢書」(第1〜5巻、2007-2008年刊、化学同人)、講談社ブルーバックス「これでナットク!植物の謎」(2007年)を刊行しています。さらに、GMO(遺伝子組換え植物・作物)への取組み、そして学会のウェブサイトには学術に関わる広報資料の掲載など、社会に向けた活動も展開しています。新たな企画等につきまして、会員皆様からのご提案、ご意見をお待ちしています。

 植物生理学会の二本柱は、年会とPCPの編集・刊行です。研究者の卵が研究・技術開発職を目指すことができる社会的環境、教育・研究職への男女共同参画の拡充にもさらに取組みを深めていきます。会員に向けた活動にとどまらず、一般向けの解説・広報を通して社会への貢献にも努力を積み重ねていきます。これらを通して、より幅広い教育・研究・技術開発に携わる方に会員になっていただき、年会にも参加していただきたいと考えています。

 来年3月の松江年会にて皆様にお会いできますことを楽しみにしています。

学会活動