ご挨拶

まず始めに,先般の熊本地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに,一日も早い復旧をお祈り申し上げます.

さて,このたび,日本植物生理学会第58回年会を鹿児島市にて開催することとなりました.年会会期は,平成29年3月16日(木)から18日(土)の3日間,会場は鹿児島大学郡元キャンパスを予定しております.鹿児島大学に所属する年会委員は4名と非力ではございますが,九州・沖縄圏内の学会員のご協力を賜りながら,参加者の皆様にご満足頂けるよう,精一杯,鋭意努力いたす所存でございます.是非とも,多くの皆様のご来鹿を賜りますようお願い申し上げます.

鹿児島での開催は,実に21年ぶりのこととなります.前回開催時(1996年開催第37回年会)のことを思い起こしますと,年会の運営も研究発表の内容も隔世の感がございます.20年前には想像もできなかった技術の進歩と歩調を合わせ,植物科学も目を見張る進展を遂げました.さて,20年後はどうなっていることでしょう.地球規模の食糧および環境に関する諸課題の解決に結びつく,革新的な技術が誕生しているでしょうか?年会はバーチャル空間が会場となり,人工知能による自動翻訳を使って,世界中の会員が,それぞれの母国語で自由闊達に議論できるスタイルへと変遷を遂げているかもしれません.鹿児島においで下さる会員の皆様には,20年先の世界にも少しだけ思いを馳せつつ,それぞれの研究課題について活発にご議論頂き,記憶に残る年会として頂ければありがたく存じます.

鹿児島は,九州新幹線の開業以来,本州および四国方面からのアクセスが飛躍的に便利になりました.年会会場となります鹿児島大学郡元キャンパスは,JR鹿児島中央駅から南へおよそ1.2kmに位置しており,路面電車やバスで簡単にアクセスできます.本年会では,共通教育棟,学習交流プラザ,体育館などを使用して,これまでの年会の方式を踏襲しつつ,会員の皆様からのご意見を参考に実施計画を練る予定です.また,近い将来,科学の世界で幅広く活躍する人材を育成する意味も含めまして,高校生のポスター発表も継続したいと考えています.

鹿児島は,桜島や霧島を中心とした雄大な自然,進取の気風に溢れた先人達の歴史,南国の温暖で豊かな風土に育まれた食文化など,手前味噌にはなりますが,魅力あふれる地域です.幸いにも会期終了後は連休となっておりますので,どうぞこの機会に鹿児島に足をお運び頂き,学会活動のみならず鹿児島の魅力もご堪能頂ければありがたく存じます.年会委員会委員一同,多くの会員の皆様のお越しを心からお待ち申し上げます.


第58回日本植物生理学会年会
年会委員長 内海 俊樹

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