シロイヌナズナの葉は縦と横、二次元独立の制御を受けています。葉の横幅を制御するAN遺伝子と、縦の長さを制御するROT3遺伝子があり、それらが機能を失うと、それぞれ白矢印のように葉形が変化します。そこに野生型の遺伝子を導入すると、ピンクの矢印で示すように葉形が回復します。
このようにシロイヌナズナというモデル植物の解析から、葉の形つくりの基本的なメカニズムが明らかになってきました。今後は自然界の多様性の背景にこの知見を結びつけて行くことが大事であると考えられます。
画像提供:基礎生物学研究所
総合研究大学院大学
塚谷 裕一氏
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塚谷 裕一氏