一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

日本植物生理学会年会 高校生生物研究発表会 2021年 松江年会(オンライン)

今大会では19都道府県、27高校が集い、合計49演題の研究成果が発表されました。また、今回の発表会では、特別企画「公開講座」として岡山県生物科学研究所の後藤弘爾先生、名古屋大学・ITbM研究所/東京大学大学院理学系研究科の東山哲也先生、サントリーグローバルイノベーションセンター(株)の田中良和先生にご講演いただきました。最優秀賞および優秀賞に選ばれた生徒さんのコメントを紹介させて頂きます。

研究発表要旨
受賞された研究発表
最優秀賞
「斑のパターンはどのように決まるのか?~アメリカヅタとヒポエステスの比較~」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:斑の魅力に引き込まれ一年間やってきたことを発表でき、とても嬉しかったです。様々な視点からのアドバイスを頂き、良い刺激を受けました。このような貴重な機会をありがとうございました。

優秀賞
「ユリの花粉管誘導V~なぜ花粉管は270個✕6列の胚珠にいきわたるのか~」

名古屋市立向陽高等学校

受賞コメント:試行錯誤を繰り返して次第に興味深い結果が得られ、グループの皆で顕微鏡を囲む日々をとても楽しく感じました。文章やグラフの作成、3Dモデル製作など研究結果をわかりやすく伝えるための工夫が実を結び、大変嬉しいです。

優秀賞
「透明になる花~なぜサンカヨウは濡れると透明になるのか~」

岐阜県立加茂高等学校

受賞コメント:研究を評価していただきとてもうれしく思っています。サンカヨウの開花時期がコロナ感染症の自粛期間であったため、他の花で研究を進めるしかありませんでしたが、モデル実験では花弁の透明化の様子をうまく説明できたと思います。

優秀賞
「植物の吸水リズムを生み出す要因とは」

ノートルダム清心学園清心女子高等学校

受賞コメント:多くのサンプルの計測や、複雑な実験には苦労しましたが、吸水機構を考察するのは楽しかったです。研究発表会では多くのご助言を頂きとても良い機会になりました。ありがとうございました。

優秀賞
「植物種子の発芽競争」

東京大学教育学部付属中等教育学校

受賞コメント:まず、研究中大変だった事はアイデア出しです。コツを知っている方、教えてください。良かった事は、新しい事実を発見できた事です。特に自分の興味が新事実に繋がった時の高揚感は何物にも変え難い感情です。もっともっと研究していきたいと思います。

優秀賞
「モジホコリの探索行動に影響する要因」

岡山県立津山高等学校

受賞コメント:粘菌の培養が上手くできなかったり、カビの繁殖と戦ったりするなどの幾多の困難がありましたが、研究が評価され大変嬉しく思います。本大会で頂いたご指摘、アドバイスを今後の研究に活かします。

奨励賞
「松かさの鱗片と湿度の相関性」

市川学園市川高等学校

奨励賞
「コミヤマスミレ(Viola maximowicziana)の謎を追う~スミレ属全体の分類の見直しへ~」

兵庫県立小野高等学校

奨励賞
「ゆめちからの最適な栽培密度」

開智高等学校

奨励賞
「シロイヌナズナの遅咲き変異体における花芽形成関連遺伝子群のRNA-seq解析」

広尾学園高等学校

奨励賞
「乾燥地に適応する新しい形?クラッスラ属の不思議な気孔パターンの発見」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校