一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

日本植物生理学会年会 高校生生物研究発表会 2022年 つくば年会(オンライン)

今年度の高校生生物研究発表会は中学生による2演題を含めた42演題の研究成果が発表され、活発な議論が行われました。発表者の投票によって決まる特別賞は、最優秀賞に選ばれた白梅学園高等学校が受賞しました。おめでとうございます!最優秀賞および優秀賞に選ばれた方々のコメントを紹介させて頂きます。

研究発表要旨
研究発表会の様子
受賞された研究発表
最優秀賞、特別賞
「あっしは日陰者ですから… ~暗発芽種子ダイコンのちょっと特殊な発芽の仕組み~」

白梅学園高等学校

受賞コメント: 初めての学会での発表で、学外の方々と意見を交換するというのはとても刺激になりまし た。今回の経験を生かし、さらに発芽の研究を進めていけたらと思います。ありがとうございました。

優秀賞
「高湿度環境で蒸散するためのピレア・カディエレイの巧妙な戦略」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント: 葉の大部分を占める白い模様は、観察すればするほど新しい発見が見つかりました。自分でも面白い研究だと思っているので、それが評価されて嬉しいです。私にはなかった視点から助言をいただけて良い機会となりました。ありがとうございました。

優秀賞
「フィットニアの“白い葉脈”を構成する組織の解明」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

優秀賞
「セネシオ・スケイポサスは葉に白い衣をまとう! ~その正体にせまる~」

横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント: 本番の発表は、研究者の方から意見を頂くことができたり、他校の方と交流することができたりと、有意義な時間になりました。私は研究を通して、目の前の現象を多角的に捉える視点を学びました。これからもこの経験を糧に、努力を続けていきたいと思います。

優秀賞
「ユリの花粉管誘導Ⅵ ~胚珠は花粉管の接近を感知するのか~」

名古屋市立向陽高等学校

受賞コメント: 受粉の有無や開花後日数を変えて何度も実験を行い、花粉管や種子を1つ1つ数えるなど、研究は地道な作業でしたが、今回の成果を評価していただき大変嬉しく思います。今回頂いた貴重なご意見を元に、花粉管誘導についてさらに理解を深めていきたいと思います。

優秀賞
「虫を誘うネジバナ -螺旋の花はどのように風を利用するか」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント: より興味深い研究となるよう頑張ります。

奨励賞
「1枚の葉の光合成量を推定する方法の開発」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

奨励賞
「光によるシロツメクサの根の緑化現象」

東京大学教育学部附属中等教育学校

奨励賞
「グリーンドラムの不思議な葉の構造と巧妙な生存戦略」

横浜サイエンスフロンティア高等学校

奨励賞
「被子植物の多くの葉に見られる厚い透明細胞層にはどのような役割があるか」

横浜サイエンスフロンティア高等学校

奨励賞
「オジギソウの電気測定による分析」

立命館高等学校

奨励賞
「雑草を用いた生分解性紙の抄造」

市川学園市川高等学校