一般社団法人 日本植物生理学会 The Japanese Society of Plant Physiologists

2023年 仙台年会

今年度の高校生生物研究発表会は3年ぶりの対面開催となり、40演題の研究成果が発表され、高校生及び教員合わせて140名以上という多数の参加がありました。年会に参加した研究者も交え、ポスター前では熱い議論が交わされました。表彰式後の交流会イベントでは高校生からの質問に答える形で、東北大の大学生・大学院生が「研究を始めたきっかけ」「研究の面白さ」などについて真摯に語ってくれました。

研究発表要旨
研究発表会の様子
受賞された研究発表
最優秀賞
「【ここがスゴい!?】植物のストレスへの応え方!! 〜タデアイPersicaria tinctoriaのインジカンと食害ストレスの関係について」

津田学園中学校・高等学校

受賞コメント:中学3年間の研究は様々な苦難と向き合ってきましたが、今までの時間が自分たちにとって有意義なものだったのだと実感できました。研究者としてだけでなく一人の人間として成長を遂げることができました。メンバーや顧問の先生、両親には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

優秀賞
「オオサンショウモは不思議な形の毛で水に浮かぶ」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

受賞コメント:発表を聴いて頂いた方々に、オオサンショウモの持つ毛の面白さを伝えられて嬉しく思っています。今回の経験を活かし、努力を続けていきたいです。

優秀賞
「ガクアジサイの装飾花が長期間にわたり反り返って残る謎」

浦和実業学園高等学校

受賞コメント:私は本研究を通して、バックミンスター・フラー氏の「最小にして最大をなす」という機能が植物には進化の過程で備わったのだと感じ、生物模倣の偉大さを学びました。日々の小さな研究の積み重ねを日進月歩、続けて行きたいです。

特別賞
「地域と身体の活性化を目指して!〜ユズ中のオーラプテン含有量測定〜」

栃木県立栃木農業高等学校

特別賞
「セイシボクのクリスマスカラー 〜赤と白は光合成へのプレゼント!?〜」

白梅学園高等学校

特別賞
「稲踏み効果の科学的検証 〜なぜ稲踏みは寒い地方で行われるのか〜」

ノートルダム清心学園清心女子高等学校

特別賞
「エンドウの枝分かれのメカニズムを探る」

茨城県立並木中等教育学校

特別賞
「トゲはどのようにできるのか? 〜サボテンとは独立にトゲを獲得したトウダイグサ科植物の解析〜」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校