質問者:
中学生
aya
登録番号0946
登録日:2006-08-06
葉脈にはどんな成分が入っているのか教えてください。
葉に含まれる成分
aya さん
日本植物生理学会 みんなの広場 質問コーナーのご利用有り難うございます。「葉(脈)に含まれる成分」に関するご質問は登録番号0946で受け付け、ここに回答をお送りします。
葉脈とは何なのか?をご存じですか。葉脈については登録番号0816、0711の質問・回答に解説がありますので参考にしてください。簡単に繰り返しますと、葉脈とは植物の通導組織で維管束とも言い、動物の血管のような働きをしています。維管束は導管(どうかん、道管)、篩管(しかん、ふるい管)と両組織の間にある維管束形成層と言う3種類の組織から出来ている繊維状の複合組織です。導管は根で吸収した水と栄養素を、篩管は葉の光合成で作られた炭水化物(糖)や炭水化物と吸収された栄養素とを材料として作られたアミノ酸はじめいろんな代謝物を運ぶ役割があります。維管束は、双子葉植物の葉ではふつう網目状に相互につながり、茎や単子葉植物部の葉ではほぼ平行に並んでいますが平行脈の間をつなぐ維管束もあり相互につながっています。このように植物全体の細胞の隅々まで栄養素、代謝物を運んでいます。ですから、葉脈の成分は糖類(主にショ糖)、アミノ酸類、無機塩類が主な成分ですが最近ではタンパク質、核酸のような高分子成分も少量ですが含まれていることが分かってきました。しかし、維管束内成分はいつも一定ではなく、同じ植物でも昼か夜か、夏か冬か、水が十分か不足しているか、などいろいろな条件で変化しているものです。
日本植物生理学会 みんなの広場 質問コーナーのご利用有り難うございます。「葉(脈)に含まれる成分」に関するご質問は登録番号0946で受け付け、ここに回答をお送りします。
葉脈とは何なのか?をご存じですか。葉脈については登録番号0816、0711の質問・回答に解説がありますので参考にしてください。簡単に繰り返しますと、葉脈とは植物の通導組織で維管束とも言い、動物の血管のような働きをしています。維管束は導管(どうかん、道管)、篩管(しかん、ふるい管)と両組織の間にある維管束形成層と言う3種類の組織から出来ている繊維状の複合組織です。導管は根で吸収した水と栄養素を、篩管は葉の光合成で作られた炭水化物(糖)や炭水化物と吸収された栄養素とを材料として作られたアミノ酸はじめいろんな代謝物を運ぶ役割があります。維管束は、双子葉植物の葉ではふつう網目状に相互につながり、茎や単子葉植物部の葉ではほぼ平行に並んでいますが平行脈の間をつなぐ維管束もあり相互につながっています。このように植物全体の細胞の隅々まで栄養素、代謝物を運んでいます。ですから、葉脈の成分は糖類(主にショ糖)、アミノ酸類、無機塩類が主な成分ですが最近ではタンパク質、核酸のような高分子成分も少量ですが含まれていることが分かってきました。しかし、維管束内成分はいつも一定ではなく、同じ植物でも昼か夜か、夏か冬か、水が十分か不足しているか、などいろいろな条件で変化しているものです。
JSPPサイエンスアドバイザー
今関 英雅
回答日:2006-08-08
今関 英雅
回答日:2006-08-08